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君の音、僕の音。〜梶裕貴〜

第4章 Episode3 #過去


「店長……、あの……」

柚葉ちゃんが少し気まずそうに私に声を掛けた。

『どうしたの?』

「梶さんのこと、なんですけど……」

梶さん、という言葉に過剰に反応してしまう。どうして柚葉ちゃんがそんな話を振るの?

「最近来ないのって、この前のことが関係してますか………?」

私は何も答えられなかった。
あの場にいた柚葉ちゃんと海斗くんは知っているのだ。何があったのか。
私は察して、と目で訴えた。

『さ、今日も頑張ろうね』

私は何も無かったかのように過ごした。
それがお互いに1番いい。





閉店時間はもうとっくに過ぎた。
そろそろ仕込みを始めようとした時、扉に付けてある鈴がカランと音を立てて扉が開いた。

『申し訳ありませんが、もう閉店時間は────』

「まだopenになってますよ、店員さん♪」

そう言って現れたのは………

「久しぶり、ミネ」

そう彼は…………



『誰ですか?』
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