第21章 伝わってる?
「あぁあ……立派なお体です」
「おーい」
「おぉお、さすがは鶴見中尉。ちんちんも立派です」
「まじかよ。おい鯉登! いいかげんにしろよ」
駄目だ止まりそうもない。
夢で俺を鶴見さんと勘違いしているにもかかわらず、鯉登の手は器用に動き俺の寝間着を肌蹴させ、ちんちんを見つけしごき始めている。
……別に溜まっちゃいないのだが。
「どうです? 気持ちいですか?」
仕方ない、この鬱憤の塊に少し付き合ってやるか。
「気持ちいいよ」
「うへへへ」
きもいな。
ここからの鯉登はさすが夢を見ているだけあって、意味不明な薩摩弁を早口で口走り、時折「鶴見中尉!」と言っているのだけは聞こえてきた。
その間、鯉登の手は激しく俺のちんちんをしごいている。
「鯉登、鯉登! ヤバいって、あぁ!」
「鶴見中尉! 鶴見中尉!」
「まっ! あっ、あっ!」
激しい鶴見中尉への奉仕精神。
鯉登の性癖だ。
「鶴見中尉っ!!!」
「あっ! バカ! あぁああ!」
あぁ、久しぶりにまともに射精した。
「ご満足、いただけ、まし、たか………ぐぅ」
……こいつ。
気持ちよさそうに眠りやがって。
いや、俺も気持ち良かった。
ったく。
でも、なんか憎めないやつなんだよな。
(おはよう鯉登)
(あぁ、おはよう。ちんちんぬくなってきたな)
(あぁ? ちんちんがぬくかったのは昨日の夜だ、ばーか)
(ク・セマシテク)