第11章 WABISABI
「ねぇ。辺見さん。これ、何?何の葉っぱ?俺、見覚えあるよこの葉っぱ。」
「さすが蜂名さん!お目が高い!あーん。」
「あーん?」
「はい、あーん。私にあーんしてください。」
「こいつぁな。スルクっつって猛毒のある奴だ。この時期の葉っぱにゃ毒は少ないが。危険だ。てめぇ。」
「あーん。」
「しゃぁねぇな。ハイ。ワサビ。」
「ふが!」
大きなお口を開けていた辺見さんに、山になっていたワサビをそのまま突っ込み、顎を抑える。(良い子は真似しないでね。by杉元)
「んー!んー!んんんんんんん!」
ふんすふんす!と鼻で荒く息をし、目をまん丸にして、ボロボロ涙を流す辺見さん。
マジで、腹抱えて笑った。
※注意※辺見さんはドMです。自分が殺される所を想像して、最高になっちゃいます。
「辺見さん。はい、お茶。」
「ハヒ、ハヒ。ありがとうごじゃま……あっつ!あっつい!」
「いーっひっひっひ!」
笑い死ぬかと思った。
「いやぁ。悪かったな。」
「い、いえ…その……」
「勃ったか?」
「はい☆」
「あっそ。」
平和。まじ平和。
おわれ。
「じゃ、俺帰るわ。飽きた。」
「えっ!また来てくれますよね?」
「たぶん来る。」
(ク・セマシテク)