第10章 枯れないじじいはクソジジイ
「あまり締まりが良いのは好まない。」
若干ののぼせを感じながら、ジジイが、一つ。と指を立てるのを見つめる。
「長い事、こう。行ったり来たりを繰り返すのが好きだ。ケツなら調節は出来るのか?」
「え?あ、まぁ、ある程度は?」
「胸は、まぁ。仕方ないな。」
「そりゃあ、男だから。」
「私は大きい方が好きだ。」
「はぁ。」
「あまり体が細すぎるのも好まんなぁ。」
ベラベラと話し続けて俺はゆでダコ。
危うくぶっ倒れかけた。
とうとうジイさんの話に付き合って居られず、ふらふらしながら脱衣所のベンチに寝転がる。
のぼせてドクドクと脈打つ心臓が、指先を痺れさせ、視界をチカチカさせる。
「話の途中で退けるとは?」
「はぁ。はぁ。あっちい。ジイさんの話しが、なげぇの。」
「ん?おお。さすがは。」
「あ?」
最後まで聞け。と俺を追いかけて上がってきたジジイは、脱力しきって体の動かない俺の前に立つ。そして勝手に腰の手ぬぐいを取って、俺のチンポをつんつんする。
「随分立派だな。」
「やめろ。勃っちまうだろうが。」
「はっはっは。」
「はっはっはっは。」
「笑い事じゃねぇ――――――――!おいこら!責任とってけっ!クソ――――!」
「はっはっは。」
この後、めちゃくちゃ、百之助で抜いた。
(ク・セマシテク)