第8章 守護神
日「俺…レシーブを教えてもらいたいです。」
沈黙の中、日向君が絞り出すように声を出す。
日「俺、影山のサーブを一発で完璧にレシーブする人、はじめて見た。だから、守護神にレシーブ教えてもらいたいです。」
再び訪れる静寂。
暫く考える仕草をしていた澤村先輩と菅原先輩は、アイコンタクトだけで頷くと重い静寂を一言で払い除けた。
澤「日向、今言った台詞、覚えてるか?」
日「??」
菅「そのまんま、本人に言ってきてくれないかな。俺達じゃ…ね。日向なら西谷先輩!とか言って、さっきの台詞を言えば、多分西谷戻ってくるべ。」
日「え?ほほほ本人に、ですかぁ?!」
澤「他のメンバーは部活の準備を頼む!」
日「あわわわ……」
大丈夫、でしょうか。