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好きだ。-烏達の恋-

第7章 大王様、登場



及川さんは影山君を指差し、ドヤ顔で決め台詞を言い、とても満足そうだ。じゃあね、と言って私と澤村先輩の方へ歩いてくる。そして、すれ違い様に澤村先輩と私だけに聞こえるくらいの声で、悪魔のように囁く。


及「俺このマネちゃん気に入っちゃった。絶対俺のものにするから♪」


(い、いやだ!!!)


澤「…誰にも渡さねぇよ。」


(え…)


及「ふぅん。成る程ね。」

澤「…」



澤村先輩と及川さんはお互い相手を探り会う様に視線を合わせると、すっと離れていく。周りのメンバーには聞こえていなかったらしく、及川さんが見えなくなると各々疑問や感想を口にする。


田「いやぁ、マジ何だったんですかね。」

菅「驚いたなぁ。」

月「はぁ…」

影「…絶対的エースと守備の要のリベロが烏野に足りない。」


さっきのは、誰にも渡さないって、一体どういう意味なのだろうか。どんな表情をしているのか気になって、私は澤村先輩の顔をそっと覗く。


(…え?!)


澤「…ふふふ」

全「「っ?!(笑ってる?!)」」

貴「さ、澤村先輩?」

菅「…大地~こわいぞぉ」

澤「確かに、今の烏野にはメンバーが足りない。だけど、そろそろ戻ってくる筈なんだよね。うちの守護神が!」

1年「「守護神???」」

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