第6章 小心者の緊張
怖い人達を宥めていると、日向君が戻ってきた。顔色は少し悪いけど、お腹の方は多分大丈夫。
問題は、この極度の緊張。
貴「澤村先輩、日向君どうしましょう。」
澤「…清水、何か上手いこと日向の緊張が溶ける事言ってやってくれないか?」
清「………」
清水先輩なら、私の時みたいに上手く日向を…
"ポン"
清「期待、してる。」
日「っ?!///ボン」
菅「ひ、日向がショートしたぁ!!!」
貴「ひひひ、ひなたぁ!!」
澤「………逆効果だった。すまん日向。」
全て上手くいくわけではない様です。
「「「お願いしゃーす!!!」」」
日向君がこんなんでも、試合は始まります。勿論、
試合が始まっても、日向君の緊張は相変わらず。主審の所に突っ込んだり、澤村先輩のレシーブを邪魔したり、ネットに突っ込んだり…もうハチャメチャだった。
武「…これは、まるでお祭りですね。」
貴「はぁ。」
菅「日向ぁ!落ち着いて!!」
気づいた時には、相手のセットポイント。
澤「さぁ、まずは一本切ってこう!次のサーブは………」
日「カタカタカタカタ…」
(こんな、大事な時に……)
サーブは日向君のターン。