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好きだ。-烏達の恋-

第6章 小心者の緊張



?「く、組めたよぉ!!練習試合、相手はあの青葉城西高校!!」


いきなり体育館に響く男の人の声に、上級生と月島君、山口君が敏感に反応して挨拶をする。
私と影山君、日向君は、この人誰?状態で固る。


?「お、君達がいきなりやっちゃった日向君と影山君ですか?あ、君がマネージャーになってくれた風間さんですね!」

貴「え、あ、はい。」

?「君達とは、はじめましてですね!僕は武田一鉄。今年、男子バレー部の顧問になりました!バレーは初心者ですが、技術面以外はバッチリサポートしますので、よろしくお願いしますね!」

日・影・貴「「お願いします!」」


一通り挨拶を終えたところで、菅原先輩がおずおずと先生に訊ねる。


菅「そ、それで先生。青葉城西と練習試合って。」

澤「ま、まさかまた土下座を…」

武「してないしてない!!土下座得意だけど、してないよ今回は!」


(ど、土下座???)


先生の話だと、急きょ、今度の火曜日の放課後、青葉城西高校と練習試合することになったそうだ。ただ、条件があった。


武「影山君をセッターとしてフルで出すこと。」

田「なんすか?影山だけは警戒しておきたいってことっすか?なんすか?嘗めてんすか?ペロペロっすか?」

武「あ、いや~そういうことじゃ…」


田中先輩が武田先生に食って掛かる。確かに正セッターを差し置いて、新一年を警戒宣言って、いくら強豪でも失礼だ。


菅「良いじゃないですか!」

田「ス、スガさん!いいんすか?だって烏野の正セッターはスガさんじゃないですか!」

菅「…俺は、青葉城西相手に、こいつらの速攻が何処まで通用するか見てみたい!!」


菅原先輩の気迫に、田中先輩が押し黙る。


澤「先生、詳細をお願いします。」

武「あ、ああ、うん。火曜日は……………」


ふと、影山君を見ると、影山君は菅原先輩の方をじっと見ていた。試合に出られるのに、何か、気に入らないって顔をしていた。

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