第5章 決意
黎side
私は、菅原先輩と清水先輩にお願いして、ロードワークから帰る澤村先輩を待っていた。
待ってる間、今の気持ちを何て言うべきか、どうすれば伝わるか、ずっと考えていた。
でも
澤「…はぁはぁ…っはぁ、風間…」
貴「…先輩っ」
折角考えた言葉も全部頭から消えて、代わりに涙が次々と頬を伝う。
貴「ご、ごめん、なさい……」
澤「っ」
"ギュウゥ"
澤「…すまん。風間。傷つけるつもりはなかった。本当に、ごめん。」
貴「せ…ん…ぱい…」
澤「…俺が、絶対守るから。バレー部のマネージャー、やってくれないか。」
私は、幸福者(しあわせもの)です。
こんなに必要としてくれる仲間に出会えて。
ここに来て良かった。
貴「…はい。」
お父さん、
お父さんが言っていた青年は
澤村先輩だったのかな
私はね、この部で
頑張ります。
マネージャーとしてみんなの夢を
支えていくの。
夕焼けに誓った
私の決意