第4章 3対3
次の攻撃も、日向君にトスが上がるけど月島君のブロックに阻まれる。
月「今日、僕に止められるの何本目?」
日「うるせぇ!今ぶち抜いてやるから待ってろよ!」
(また…喧嘩売ってるし。)
貴「はぁ。」
澤村先輩も田中先輩も、この一年生達に何かドカンと言ってやって欲しい。
どうにかならないのだろうか。あの子供達。
勿論、月島君の嫌味トークは終わらない。
月「はぁ、人にはさ、向き不向きがあるんだから。君は正直、スパイカーに向いてないよね。」
(うわ。それ言う??)
月島君って、本当に他人に対してデリカシーが無いっていうか、なんていうか。
日「確かに俺には高いブロックを打ち抜くタッパーもパワーもないけど、俺は、翔べる!!」
月「はぁ?精神論じゃないんだよ!気合いで身長が縮まるの?」
月島君の凄みに、日向君が一歩下がる。
その時、影山君が日向君の隣に立つ。
そして、月島君の目を見ながら
影「…スパイカーの道を切り開く。それがセッターだ!」
はっきりと言い切った。
影山君の中で何かが吹っ切れたみたい。
でも、どうするつもりなのかな。