第4章 3対3
月島君への宣戦布告?をした日向君。
体格で見ると、無謀な事だと思う。でも、日向君はそんな事考えてない。ただ目の前の敵に勝つことだけを考えてる。
(真っ直ぐ過ぎる)
月島君のサーブを田中先輩がレシーブ。
レシーブは影山君の頭上に綺麗に返った。
田中先輩も、日向君もトスを呼んでる!
(影山君は、どっちにあげるの…)
日「影山!!!!」
影「…っ!」
日「居るぞ!!!」
影「っ」
"シュッ"
影山君のトスは日向に向かって一直線に飛んで行く。
日「っふん!!」
"ポフッ"
日向君のスパイクは、指先にあたり相手コート側へ。
澤「?!」
澤村先輩が飛び付くけど、ボールは床に吸い込まれる。ラインズマンの判定は、アウト。
日「あ、あぶねぇ。空ぶるところだった。アウトだけど。」
影「お、おま、急に何を」
日「でも、ちゃんと、ボール来た!!」
日向君は、凄い気迫で影山君に力説する。
日「中学で何があったかしらねぇけど、俺にとっては、どのトスも、ありがたぁいトスなんだ!!どんなボールでも打つからな!」
影「…初めてなのに、速攻なんて無理だろ。」
(か、影山君が無理っていった……)
日「…な、何かお前変!!なんか、へん!!」
何か、少しずつ
何かが変わっていく
気がする。