第3章 同級生
授業が終わり、私は部活に向かう。
貴「お疲れ様です!」
菅「!風間大丈夫か?」
清「もう体調は良いの?」
清水先輩も、菅原先輩も、私が倒れた事を知っていて、心配してくれた。倒れるのは珍しくないし、私としては大したことないけど、こんなに心配してもらうことが嬉しい反面、申し訳なく感じる。
貴「はい!心配をお掛けしてすみません。もう、いつも通りです!!」
澤「…倒れてる時点でいつも通りじゃないだろ?」
貴「ぎゃやぁああああぁ!!」
すぐ後ろから声を掛けられ、びっくりして奇声を発する。ゆっくり振り返ると、そこには澤村先輩がいた。
澤「俺は、幽霊か何かか?」
と笑うと私の肩を軽く叩き、
澤「無理はするなよ。」
耳元で優しく囁く。
貴「わ、わかってます!///」
赤くなる私を笑いながら、皆を集めて指示を出す部長。
清「…黎ちゃんって、澤村の事が、好きなの?」
貴「ほえ??///」
清水先輩の不意打ちに、思わず変な返事をする私。勿論、清水先輩に笑われてしまった。
清「ごめん。ちょっとそんな感じがして。」
それでどうなの?と、綺麗で意地悪な笑顔で私の顔を覗き込む。
貴「ま、まだ、分かりません。でも、澤村先輩と居ると、安心します。」
清「そっか!」
清水先輩は嬉しそうに微笑む。
まるで
私の心を
見透かしたように。