第2章 イチゴミルク
澤村side
いつも通りの朝。
澤「いってきます」
俺は、いつも通り家を出る。
ただ今日は家を出てすぐの曲がり角で立ち止まる。
別に約束をしたわけではない。頼まれたわけでもない。でも、俺は、自然と足が止まる。
貴「いってきまーす」
風間の家の前。
澤「よ!おはよう!」
挨拶をすると驚いた声で挨拶を返してくれる。
(おお、予想通りの反応だな(* ̄∇ ̄))
どうしてここにいたのか聞かれそうだったから、最後まで言わせずに
澤「ああ、たまたまだ。」
行くぞっと言って先に歩く。
せっかく待ってたんだから門を出るのを待ってれば良いのに、俺は、それができなかった。
それは……
照れ臭かったから。
(ちょっと、そっけなさ過ぎたか。)
心配になって後ろを振り返ると
貴「先輩!待ってくださいよ!!」
頬を少し赤くして小走りで追いかけてくる風間
なぁ、風間
頬が赤いのは
少し走って追ってきたからか?
それとも…………
俺が
待ってたからか?
少し
期待、していいのかな。