第2章 イチゴミルク
次の日
私は昨日よりかなり早起きをしてリビングに向かう。
祖母「あら!珍しい!私が起こさなくても起きてくるなんて!」
今日は槍が降るわね、なんて怖いことを笑いながら言う私の祖母。
貴「ばあちゃん、それ、怖いよ?」
祖母「やだわ、この子。本気にしないでよ!お弁当出来てるわよ!」
貴「…可愛く雪が降る位にしてよ。ありがとう。」
私は祖母の背中を見ながら朝食を食べ、仏壇に挨拶して家を出る。
貴「いってきまーす」
玄関を出ると
澤「よ!おはよう!」
澤村先輩が笑顔でたっていた。
貴「お、おはようございます!あの、どうして…」
澤「ああ、たまたまだ。」
行くぞ!と、先輩に促され私も歩き出す。
もしかしたら、
私を待っててくれたのかと
淡い期待を
胸にしまいながら。