第1章 はじまり
(さ、澤村先輩が…ま、毎日!!)
澤「お、おい!すが!風間が固まってるけど…」
菅「おお!想像以上だべ!!」
澤「は?」
菅「毎日、大地が送っていくって言ったらこうなっただよ!」
澤「…はい?」
貴「……はっ!」
菅・澤(あ、もとに戻った。)
私の頭がショートするのも無理はない。
何故なら私は男子から女子扱いを受けることが、これまでの人生において無かったからだ。
そう、私は………
不慣れなのである。
東京では真面目で黒髪ロングの三つ編みヘアで、眼鏡を掛けて…所謂、地味女だった私。男バレのマネージャーだったけど、まぁ、良い友達…最悪親代わり?みたいな感じだったし。
勿論、彼氏なんて無縁の存在。
…そんな私を送っていく、ですと?!
(な、なにゆえ!!)
菅「俺達男バレは、同い年のマネージャーを送っていくのが習わしっていうか、暗黙のルールなんだ。でも1年があんなじゃ、心もとないしなぁ。」
(え、エスパーですか?!)
澤「まぁ、俺じゃあ嫌かもだけど、菅原は清水と家が同じ方向だから、清水を送っていくんだ。…田中でも良いんだが…」
貴「た、田中先輩は………ちょっと。」
菅「っぶはははは!田中、ドンマイ…」
澤「すが、笑いすぎ。」
私は菅原先輩が爆笑するのを見て、心の声が口から漏れていたのを知ったのである。
(また、やっちまったぁあぁあぁ)
田中先輩、すみません
本心が声に出てしまいました。←おいおい