第1章 はじまり
日向君と影山君が体育館に入れて貰えないまま、私は清水先輩とマネージャー業に汗を流す。中学の時とは違うことも多くて凄く勉強になった。
清「そっか!経験者なんだね。凄く動きが良いから、そうかなって思ってたんだ!」
貴「あ、ありがとうございます//」
清「1年生のマネージャーが増えて私も皆も凄く嬉しいの!これから、一緒に頑張ろうね!」
貴「はい!!」
私はボトルの中身を補充したり、ボールを拾ったりしてマネージャー業をこなしていた。元々の疲労と運動不足もあって少し疲れてきた頃、
澤「じゃあ今日はここまで!」
「「おう!!」」
澤村先輩の号令で皆がボールを集め始めた。思ったより早く終わってホッとしていると、田中先輩と菅原先輩が日向君達の事を話し始めたのが聞こえた。
田「何か、アイツ等。試合して勝ったらいれてください!…とか、言ってきそうですよね。」
菅「確かに!!軽く反省の色を見せれば済むのにな!!」
"ガラガラガラ"
影・日「キャプテェェン!!」
澤「な、何?」
影・日「俺達と試合して下さい!!」
(えええ!!((((;゜Д゜))))
田「ぶっ!ははははは!ま、まじか!!」
影・日「ちゃんと協力します!」
日「せぇの」
影・日「お願いします!!」
菅「今、せえのって聞こえたけど……」
爆笑する田中先輩に、驚いて表情筋が固まってる菅原先輩、そして、何か考える仕草をしてフッと笑った澤村先輩。
澤「丁度いい、新しい1年がもう2人入る予定なんだ。歓迎会も踏まえて3対3をやってもらうか。
ただし、負けたら、3年がいる間は影山にセッターをやらせないからな。」
笑顔でさらっと言った澤村先輩の一言に
影山君の顔が
今まで以上に怖くなった。