第9章 其々の戦い
武田side
音駒との練習試合の話を吹っ掛けてみたら、烏養君は暫しフリーズ。
(おお、予想以上の反応ですねぇ(・・;))
烏「なっんで今…」
まだ信じられないという顔をしている烏養君に、詳しく説明をすることにした。
勿論、僕が猫又監督に頼み倒したことは秘密で。
武「音駒高校の猫又監督が復帰されたと聞いたので、練習試合をこちらから申し込みました。ゴールデンウィーク合宿の最終日、音駒高校と練習試合を組ませていただきました。」
もしかしたら烏養君は、昔のライバル達を思い出しているかもしれない。ならば、取って置きの情報を彼に伝えるべきだ。
武「そういえば、10年程前に音駒高校でバレーをしていた方が、今コーチをしているそうです。烏養君が烏野に居た頃と同じですから、もしかしたら知り合いかも知れないですね。」
烏養君に反応があったので、手応えを感じたと同時に…
烏「何だお前!俺に喧嘩売ってんのか?!」
(ひ、ひぇー!!!)
喧嘩?とんでもない!!
烏養君に喧嘩売っても、僕は10秒も持ちませんとも!!
武「すみませんすみませんすみません!!」
烏「ああ?!てめぇ!何だやる気か?何してくれてんだ!練習何時からだ!」
武「すみません!!…え?」
烏「着替えてくる。そこで待ってろ!」
烏養君の発言を頭が理解するまで3秒はかかりました。
武「……よっし!!」