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好きだ。-烏達の恋-

第1章 はじまり



私がマネージャーの件を受け入れると、先輩は嬉しそうに笑ってくれた。


?「ありがとうな!助かるよ!俺は3年で部長の澤村大地だ。」

(ドキッ)

貴「はい!私は1年4組の風間黎です。よろしくお願いします!ニコ」

澤「おう!」

(何で今、ドキッてしたのかな…)

澤「じゃ、中入って。」

貴「はい。」


私は体育館に入れてもらい、澤村先輩に怒られた日向君と影山君に謝られ、二人の暴走を見ていた方々に自己紹介をした。

3年の菅原先輩は爽やかな好青年って言葉がピッタリの人ですぐ話せるようになった。
ただ、坊主頭で少し怖そうな2年の田中先輩は少し苦手。でも悪い人じゃないのは分かる。
烏野男子バレー部で頑張れそうな気がしていた時、


影「お前がちゃんとレシーブしねぇから怒られたじゃねぇか。」

日「あんなサーブ打つ奴、そうそういねぇよ!」


また日向君と影山君が喧嘩を始めた。


貴「ふ、二人ともやめなよ!」

私が喧嘩をやめさせようと前に出ると、澤村先輩に止められた。


澤「風間、大丈夫。」


澤村先輩は私を背中に隠すようにして前に出ると、二人に声をかける。


澤「お前達さ、反省してないだろ。ニコ」


貴(!!)


体育館の外で見た笑顔とは違う。

黒いオーラが全身から漏れている様な凄い威圧感に息を飲む。


澤「中学の時は色々あったかもしんないけどさ。今は味方だろ?
別に仲良くしろって言ってんじゃなくてさ、ネットのこっち側同士なの自覚しろって言ってんのね。」

日・影「………ビクッ」

澤「いくらやる気があっても、バレーの技術があっても、チームの自覚が無い奴は、要らない。練習にも参加させない。」


"バッタン"



扉一枚


厚い厚い


一枚の扉が


閉まってしまった。
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