第3章 死神
お前は……わ………の…て……
顔はよく見えない。声も途切れ途切れ。
!!逃げ……て…
女の人が私を呼んで真っ赤な血を流して倒れるその前に真っ赤なナイフを持っている幼い私が立っている
『ママっ!!!』ガバッ
またあの夢…
サタン「おはようございますさん。凄い汗ですが大丈夫ですか?」
心配そうな顔で私を見る男性。
『……サタン……だ、大丈夫だよ…』
この会話だけだと執事だと思うだろうがそんないいもんじゃない。この紳士的な男は宙に浮きいつも横にいるのだ。私と契約した憤怒の罪の悪魔だ。
サタン「……またあの夢ですか?」
『うん。この頃よく見るんだよなあこの夢……うん!大丈夫!!心配してくれてありがとう!!学校行くよ!』
ネガティブ思考は駄目駄目!!いつも通り明るくいかないと!!
サタン「……はい。」
制服に着替えパンを牛乳で流し込み学校へ向かう。悪魔がついて行って大丈夫かって?大丈夫!!だって
1回死んだ人にしか見えないんだもの。