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ゲロッパっ!〜卒業編〜

第4章 二宮和也の場合




箒星りょうが転校してきて3ヶ月。

7月に入り、体育祭の練習が始まった。

私たち3年生にとっては最後の体育祭。


箒星「加奈子はどの種目出るの?」

加奈子「えーと、私は借り物競争だ!

普通に走るよりは面白そう!」

体育祭の種目などが書かれたプリントを前から受け取る。

応援団…1年のときは憧れてる先輩が団長で、

頑張ったんだよなー。


今年もやりたいなー!!

箒星「応援団って楽しそう。」

プリントから顔を上げる。


高橋先生「はーい!クラスで2名、男子1人女子1人、

応援団やってくれる人ー!」


誰も挙げない。えーい!挙げちゃえ!!


高橋先生「お、山下と、箒星!

2人で決定な!はい、これ練習の日程!」


驚いて隣を見ると、照れたように頭を掻く、りょう。


箒星「最後の体育祭だもんな!

楽しみたいじゃん?」


嬉しい。りょうとの思い出が出来ることが。



放課後。

箒星「顔合わせだよな?行こう!」


山下「うん!」

鞄を持って、理科室に向かう。


あ、りょう寝癖が…笑


山下「ね、りょう。寝癖ついてるよ!」

そう言いながら手を伸ばすと…


ガッ


箒星「さ、触んな。」


いきなり手を掴まれた。すごい力。


山下「ごめん。」

それから理科室まで気まずい空気が流れた。



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