第2章 イケナイ雰囲気
「そーいえばそうだな。なんでだ?」
「そんなの昨日っ!!…っ!!?」
つい言ってしまった。
むきになって口が滑ってしまった。
俺ほんと今日もついてない。
「昨日ってこのこと?」
「えっ?っんん////」
いきなりキスをしてきた。
こんなところでキスなんて…ダメなのに。
嫌なはずなのに、どうしてキスだけで俺は
こんなに感じてるんだ?
「っはあ!はぁはぁ…何するんですか!」
「だから昨日と同じことだけど?」
この人は馬鹿のかもしれない。
余計に頭がグルグルしてきた。
「腕、大丈夫か?」
「だ、大丈夫です。ありがとうございます。」
成瀬さんは黙って火傷した腕を見つめている。
もう大丈夫なのに…
そう思っているうちに腕を掴まれた。
「ちゅっ////ぴちゃっぴちゃ…」
成瀬さんは腕を掴んだまま火傷したところを舐めはじめた。
「あっ/////」
くすぐったくて変な声が漏れてしまった。
すぐに口に手を当てた。
「えっろ…」
成瀬さんは上目遣いで言ってきた。
「なっ/////!」
やばい。もう、舐めないでほしい…それ以上は…
俺の心の片隅で変な事を考えてしまった。