第14章 できることなら
「ナ……ナミ…」
カ「ナミ?あぁ、あのオレンジの髪の女か。子猫ちゃんのこと探してるみてぇだなぁ?」
「わ、わかってる。逃げたりしないから」
私は、遠くから聞こえるナミの声を聞きながら水着を急いで選んだ。
見つけてほしい気持ちと、
見つかりたくない気持ちが混ざり合う。
なんで、裏切ったのに、、
どーして探したりするの…。
「カジキ、これにする」
そして、私とカジキは足早に船に戻る。
戻る間、ナミの声だけでなく…
麦わらの一味の全員の声があちらこちらから聞こえた。
「ごめんね…みんな」
私はもうカジキのお嫁さんとして、
生きることにしたの。
わがままを、許して。
船に乗り込もうとした、その時…
「ルーシェちゃん!…ハァ…ッハァ」
名前を呼ばれて私は立ち止まる。
大好きな彼の声。