第14章 できることなら
「サンジに…仲間に会いたい…」
みんな怒ってるかな…
そろそろ目覚ましてるよね。
忘れないと…みんなのこと。
私はサンちゃんを置いて、カジキのいる部屋へと移動した。
にしても立派な船。
山賊のクセにまるで海賊みたいな船。
─────ガチャ
カ「子猫ちゃん。理解してくれてよかったよ」
「理解するしかないでしょ…けど、あんたは私と一緒にいて不幸になるかもしれないけどいいの?」
カ「覚悟できてるゼ」
覚悟って……。
メ「明日には出航しようかと…」
カ「わかった」
「海に出るの?」
カ「あぁ、海賊に戻った。子猫ちゃんを手にすることが出来たんだからもう山賊でいる意味はねーよ。この船は前に使ってたもんだ。綺麗だろぉ?プールに温泉までついてるゼ」
「へぇ…」
すごいのね。
カ「俺と温泉入ろうゼェ?子猫ちゃん」
「いやよ」
なにいってんの、この男。
来てやっただけありがたいと……
って違う…
ここに来たのは麦わらの一味のため…自分のため。