第12章 真実
カ「麦わらの一味と別れて、俺の所に戻ってこい」
「…嫌よっ」
カ「…じゃねーと、子猫ちゃん。麦わらの一味のこと傷つけることになるぜ」
「えっ…」
その一言でルーシェは、固まる。
カジキのところには行きたくないが、麦わらの一味を傷つけるのはもっと嫌だ。そう思った。
カ「子猫ちゃん、自分では気づいてねーかもしれねーが…あの村を燃やしたのは子猫ちゃん…あんただ」
「…ッ……嘘だ…私、パパに船に乗せられてすぐ村から出たもの…いつ燃やせるっていうの」
カ「船に乗った時、村が燃えるって思ったんじゃねーか?」
「……燃やされるって思った、、」
カ「それだよ、子猫ちゃん。思ったことが現実になる…大きくなるにつれ力が制御できなくなるんだ、悪魔の血がいうことを聞かなくさせるんだァ」
それを聞いた時、ルーシェはゾッとした。
カ「子猫ちゃんの中の悪魔が、捨てられたって勘づいたんだろーよ」
カジキは、ぐいっとルーシェの顎を持ち上げる。
カ「麦わらの一味を傷つけたくなければ、俺のところに来い」
ルーシェは、迷った。
カジキの言ってることが本当なのか、嘘なのか。
信じちゃいけないかもしれない…けど、
麦わらの一味を傷つけてしまうかもしれない。
カ「子猫ちゃん、時間をやろう。次の島にもう時期つく…その島にメニアがいる。もし、傷つけたくなければメニアのところに来い」
「…。」
カ「選択は間違えちゃいけねぇぜ?」
そういうと、カジキは消えた。
そして…闇も晴れ……
ルーシェは、長い長い悪夢から覚まされた。
「ん……」
目が覚めると、真っ暗でまだ闇の中にいるのかと錯覚した。
が、右手に温もりを感じ闇の中ではないことを身に感じる。
体を起こすとサンジが手を握って眠っていた。
「さ、サンジ…?」
サンジは、ルーシェの声に反応しすぐ目を覚ました。
サ「ルーシェちゃん?!…よかった」
そういって、サンジはルーシェを抱きしめる。