第11章 恋心
ルーシェは、ゾロについていく。
着いたのはトレーニングルーム。
ほぼほぼゾロのためにあるような部屋だ。
「ゾロって、ここで結構トレーニングしてるよね~!そんな重そうなダンベルよく持てるね?」
ゾロの持ってるダンベルはダンベルという域を超えているものである。
ゾ「まぁ、身体鍛えねぇーと守るもんも守れねーからな」
ドカッと座ると、その横にルーシェもちょこんと座る。
「ゾロの守りたいものってなに?」
ゾ「そーだな、、お前…仲間だな」
「ゾロってそんなこというんだね」
ゾロが言わなそうな言葉を言ったから、ルーシェは少しおかしくて笑ってしまった。
ゾ「なに、笑ってんだよ?ちび」
軽くおでこにデコピンをするゾロ。
傍からみたら、カップルと言われてもおかしくない光景だ。
ゾ「お前、クソコックのこと好きだろ」
「……えぇぇぇぇ?!//」
ゾロの言葉にルーシェは、みるみるうちに顔が真っ赤になる。
ゾ「その反応は、そーだろーな」
「な、なんでわかったの…?//」
ゾ「んなの、お前見てたらわかる」
ゾロは、ポンっとルーシェの頭に手を置く。
ゾ「…お前が幸せなら、、幸せになれるってーなら…応援する。でも、クソコックのやつが幸せにできねーなら、いつでも奪いにいく」
ゾロは、それだけいうと出ていった。
ルーシェの頭の中は、混乱だ。
バレていたこと、応援してくれること、そして…奪いに行くという発言。
すべてが、ルーシェの頭の中でぐるぐるする。
(……幸せになれってこと…?)
ルーシェも、トレーニングルームから出て女部屋へ戻った。
女部屋には、ロビンがソファに座り本を読んでいた。