第11章 恋心
「ん〜?そーかな〜」
サ「ルーシェちゃん!デザートなにか、食べる?」
サンジは、2人の間に割って入るかのように、ルーシェに声をかける。
「うんっ、食べるっ」
けど、それはルーシェにとってすごく嬉しいことだった。
普段…ナミやロビンにしか聞かないことを言い方は違えど聞いてくれたことがとても嬉しかったのだった。
サ「じゃあ、今から用意する」
サンジは、急いでキッチンへ行って手際よくデザートを作っていく。
ウ「ほんとに、ルーシェの髪の毛綺麗だなァ、このくるくるも地毛なのか?」
「うん、そーだよー」
ルーシェの髪の毛は、綺麗なシルバーで…綺麗な天然パーマだ。
動く度にシルバーが反射する。
────────ガチャ
すると、ダイニングに寝ていたみんなが起きてきた。
「あ、みんなおはよう〜」
ル「おはよ〜って、なにやってんだ?」
ルフィ達は、ルーシェのところへ集まる。
ウ「ルーシェの髪の毛って綺麗だよな〜って話してたんだよ」
ナ「ホント綺麗よね!」
今度は、みんなでルーシェの髪の毛を触る。
傍から見ると、ルーシェに群がってるような状態だ。
サ「ほら、お前ら食え。ルーシェちゃん、困ってるじゃねーか」
そういうと、みんな離れて席に着く。
(び、びっくりした…)
ゾ「んだよ、ムキになりやがって」
ゾロが、ぼそっと言った言葉は誰にも届いていない。
サンジは、ルーシェにプリンを渡す。
サ「ルーシェちゃん、どーぞ召し上がれ」
「あ、ありがとう」
ルーシェは、プリンをぱくぱく食べる。
そして、幸せそうな顔になる。
その顔に、女子でさえも…みんなキュンとしてしまった。