第10章 気づいた気持ち
ルーシェには、
ナミのすべてがよく見えて仕方なかった。
美人で、スタイル良くて、胸もあって、魅力的で、航海士としてみんなの役にたててるし、雰囲気をよくできる、そしてサンジにも好かれている。
ナミになりたいって、羨ましいって心の底から思っていた。
ルーシェの髪を洗ってるナミの手つきは優しくて、なんだか落ち着いたのだった。
ナ「ねぇねぇ、恋バナしない?」
「えっ//」
いきなりの誘いに驚き戸惑いを隠せないルーシェ。
恋バナなんて初めてのことで、好きな人なんていないし、、それにサンジの好きな人を考えていたところだったからとにかく焦っていた。
ナ「ルーシェってさ、サンジくんのこと好きでしょ」
「え、、えぇぇぇ?!//」
(わ、私がサンジを好き…?)
それを考えるだけで、顔が真っ赤になる。
「いや、違うよ//うん、違う違う//」
ナ「そんな顔赤くして~?サンジくんのこと目で追ってるのに?」
ニヤニヤとルーシェに話しかける。
「だ、だって…サンジは大切な人で…た、ただなんていうか~//」
ナ「私には、恋してるよう見えるけど?」
2人は、洗い終わり浴槽に浸かる。
もちろん、長い髪のためタオルでくるんである。
「な、ナミは…?好きな人いないの…?」
ナ「好きな人かぁ~、サンジくんかなぁ?」
「えっ、」
(そーだったんだ…じゃあ、、両想いなんだね)
ルーシェはまた、胸がキューッと苦しくなった。
ナ「なーんて、サンジくんはないわね〜」
「え!そうなの?!」
ナ「ホットした?」
(…確かに今ほっとしたかも……)
ルーシェは、こくんと頷く。
ナ「ルーシェ、それは恋よ。ルーシェは、サンジくんが好きなのよ」
「サンジのことを好き…?//」
(口に出して言ってみると…ほんとに好きみたい…)
ナ「そーよ!今夜は恋バナしよーね!」
とりあえず、お風呂を上がり部屋に戻る2人。
部屋には、ロビンもいた。
ロ「あら、おかえりなさい。二人共」
「ただいま」
ナ「恋バナしてたのよね〜、ルーシェ」
ロ「あら、いいわね…私も混ぜてくれる?」
ロビンは、優しく微笑む。
ルーシェは、その笑顔にこくこくと首を縦に振るしかなかった。