第10章 気づいた気持ち
その日の夕食。
サ「ナミさぁぁぁん!!ロビンちゃぁぁぁぁん!おかわりはいかがですか~!!」
ナ「私はいいかな〜」
ロ「いただくわ」
一番近くにいるルーシェには聞かずに、
やっぱりナミとロビンにだけ扱いが特別だった。
(2人とも羨ましいな…)
ルーシェは、少しずつ食べる。
本人は普通通りのつもりだが、遠くにいたゾロ…近くに座っていた普段は鈍感なルフィにでさえ異変に気づいていた。
ル「ルーシェ、なんかあったのか?」
「う、ううん!なんもないよっ!!」
とっさに誤魔化すルーシェ。
ル「ふーん、そうか!無理はすんなよ!なんかあったら、何でも聞くからよ」
ニッと笑うルフィに、少し救われたルーシェだった。
「うん、ありがとう…ルフィ」
その後も、ルーシェは自然とサンジを目で追っていた。
ゾ(ちびのやつ、ずっとクソコックのことを目で追ってやがる…まさか、アイツのこと好きなのかよ、、コックなんかやめて俺にしとけばいいのによ、)
そんな気持ちを持ちながら、ルーシェを目で追ってしまっていた。サンジは、そんなことを気にもせずナミとロビンに話しかける。
ナ「あ、ルーシェ!今日、一緒にお風呂に入ろ?」
「え、うん!」
ブ「私もご一緒してよろしいですか?」
ナ「いいわけないでしょ!!!」
ブルックの冗談にナミの鋭いツッコミが入る。
「サンジ、おかわりもらえる?」
サ「おう!ルーシェちゃんがおかわりなんて珍しいね」
サンジは、ルーシェの皿を持ってキッチンへ行ってしまった。
(やっぱり、サンジ…落ち着いてる……どうしたらナミたちみたいに話してくれるのかな…)
おかわりも平らげ、
ナミとルーシェはお風呂に入りに行くため先にダイニングをあとにした。
ナ「今日は、私に頭洗わせてくれる?長い髪洗ってみたかったのよね」
ナミは、ニコニコとルーシェに言う。
(こんな素敵な笑顔ができるんだもん…サンジ好きになるよね)
ナミとルーシェは、お風呂場に来た。
ルーシェが、髪をほどくとナミは改めて感心する。
ナ「ほんとに綺麗な髪よね~、そんな長いのに綺麗すぎる…」
「そんなことないよ!」
(最近、痛みすぎてやばいもん…ナミこそ綺麗な髪だよ…)