第10章 気づいた気持ち
あの島から出て、1週間経った。
あの日から、、
少しサンジの様子がおかしい。
「サンジ~、ごちそうさま〜」
サ「あぁ、、うん」
ルーシェがサンジに話しかけると、
妙に焦った様子だった。
女の子慣れしてるサンジだったが、
まるで女の子が苦手な人にみえる。
サ「ルーシェちゃん、大丈夫なのかい?もう」
「うん!もう大丈夫だよ!ありがとう」
へらっと笑ってダイニングを後にするルーシェ。
サンジは、その笑顔にドキッとしてしまっていた。
まだ、行き先が決まっておらず…
船はゆっくりと海の上を浮かんでいる。
甲板にいるナミに、ちょいちょいと声をかけるルーシェ。
ナ「ん?どしたの??」
「いや…うん、あのね〜?」
ナ「うん、どした?」
「次は、どれくらいで島つけるかなぁ…なんて、、」
ルーシェは、一回目に行った島での買い物が楽しくてまた行きたいとうずうずしていたのだった。
ナ「そーね…あと、2週間もあればつくと思うけど……」
「早くつかないかな~♪」
ナ「ふふ、ついたらまた一緒に買い物しよーね」
ナミは、笑顔でルーシェにそういう。
もちろん、答えは…yesだ。
サ「ンナミさぁぁぁん!!!」
サンジは、フルーツジュースを持ってきた。
サ「フルーツジュースお持ちいたしましたぁ!!っと…ルーシェちゃんも飲む?」
(私のこと、後回し…やっぱりナミのこと…)
ルーシェは、胸にチクッという痛みを感じた。
「私は、いいかな〜…じゃ、じゃあ…私部屋に戻るね」
(…なに私。バカみたい…変だ。ナミのこと好きだからってそれは仕方ないことで…)
ルーシェは、サンジが自分にだけ態度が違うことに違和感とすごく嫌な気持ちを抱いていた。
自分には興味無いのだと、恋愛対象外なのだと。
部屋に戻ると、サンジからもらったサンちゃんと向き合う。
(ほんと、サンジみたい…このクマ……)
まだ、服を着ていなかったサンちゃんにルーシェは服を作ってあげようと思ったのだった。
(着せるなら、サンジみたいな服に…タバコ持たせたいな~…ってそれじゃあまるっきりサンジじゃん)
自分で考えてることがいきなり恥ずかしく思えて、
サンちゃんを抱きしめて誤魔化す。
(…サンジにもこうやってできたらな、、)