第9章 大切な人
(なんだよかった…)
ウ「そー簡単にサンジがくたばるわけねぇーだろ?」
ナ「そーよ!サンジくん、ルーシェを連れて船まで戻ってきたんだから!!」
「そーだったんだ…」
サ「あんまり、恥ずかしいからいうなよ」
サンジは、軽く照れながらおかゆをルーシェに渡す。
「ありがとう」
サ「お、おう//」
ナ「あぁ!そうだ、みんなに話があるのよ!出て出て!!」
ナミは、みんなの背中を押して医務室から出る。
「え、ナミ?!」
ルーシェとサンジの2人きりになった医務室。
サ「まぁ、いいんじゃねーか?」
サンジは、椅子を持ってきて椅子に座る。
「…あ、いただきます……フーッ…フーッ」
しっかり冷ましてお粥を口に運ぶ。
寝てたとはいえ、3日ぶりのご飯…とても美味しく感じていた。
サ「うまいか?ちゃんと、3日間の栄養つけなきゃな」
「うんっ」
サ「でも、ほんと…ルーシェちゃんが生きててよかったよ。滝から落ちた時…実は、俺も気を失っててさ…」
「サンジ…助けてくれてありがとう」
ルーシェは笑顔でお礼をいう。
「さっきね、サンジの姿見えなかった時…サンジいなくなったのかと思って…ほんとにびっくりしたんだから」
ルーシェは、我慢していたのかいきなり泣き始める。
もちろんサンジは驚いた顔をする。
そして、ルーシェを抱き寄せる。
サ「ごめんな、ルーシェちゃん。」
ルーシェの心臓はドキドキしていた。
抱きしめられて涙も引っ込んだ。
「サンジ…あの//」
サ「俺、ルーシェちゃんが大事だ」
(えっ…//)
ルーシェの心臓はさらにドキドキが増す。
そして、顔を真っ赤にする。
(もしかして、私…サンジのことを…)
──────ガチャ
ナ「2人ともちょっといいー?って、なーにしてるの、、」
呆れてるナミがみたのは、抱きしめてるところではなく…
サンジは、薬品をくるくるかき混ぜていて
ルーシェは熱いお粥をバクバク口に運んでいた。
ただ、2人の共通点は顔が赤いこと。
サ「な、ナミさんどうしたんだい?」
「…コホッ、どーしたの?ナミ」
明らかに熱いお粥で、舌を火傷しているであろうルーシェ。