第9章 大切な人
サ「いちにのさんで、息止めろよ」
こくこくと、頭を縦に振る。
サ「いち…にの…さんっ」
2人は、水の中に潜りそのまま滝へと落ちていった。
サ(大丈夫。絶対、俺が守る。命に変えてもな)
(きっと、大丈夫。サンジがいる…たとえ死んでもサンジがいるなら私はそれでいい)
2人は思いを交差させながら、意識を失った。
しっかりと抱き合ったまま。
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「ん…んん。」
チョ「お!気がついたか?!」
(あれ?チョッパーの声…?)
重い体を起こすと、チョッパーがいた。
チョ「おい!みんな!!ルーシェが起きたぞ~!」
あたりを見回すと、そこはサニー号の医務室で…
ナ「ルーシェ〜、心配したんだから!」
ロ「3日も目を覚まさなかったのよ」
「み、3日も?」
そんなに時間が経ってるなんてルーシェは、知るはずもなかった。
ウ「もう、目覚まさないかと思ったぜ」
ル「無事で何よりだ」
ゾ「ちびは、弱すぎんだよ」
ブ「死んだのかと思いましたよ」
フ「まぁ、起きたんだったら…結果いいんだけどな」
あとから来た男達にも、
励ましの言葉をもらって安心する。
が、なにか物足りなさを感じでいた。
そして気づく…
「ねぇ!サンジは?!…サンジ、私のこと助けてくれて…それで…」
ルーシェは、だんだんと青ざめる。
(もしかして、私のせいで…)
────────ガチャ
サ「ルーシェちゃん、おかゆ持ってきたよ~」
サンジは、ピンピンしていて…
おかゆを作ってくるほど元気だった。
しいていえば、頭に包帯が巻かさっているくらいだ。