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小さな海賊

第8章 後悔



「早く出せ〜」

「100億の女だせよ」

がやがやと、男達は叫ぶ。

山奥の洞窟の中にある売買所。
中は真ん中にステージがあるだけで、
そのステージをたくさんの男が囲んでいる。

売人「少々お待ちを…」

「早く出せよ」

売人「お待たせいたしました、これが…100億の女……ルーシェだ」

すると、上から檻のような物がステージ上に降りてきた。

その檻の中には、ルーシェが入っていた。

ルーシェは、前に売られた時のことを思い出しうまく呼吸できなくなっていた。

「ハァ……ッ…ハァ…」

(…帰りたい……助けて…ッ)

「かわいいねぇ」

「100億の価値あるな」

男達は、上から下まで舐めまわすように見る。

売人「買う人いねーか?」

「さすがに、100億なんて金ねぇよ」

「買えねーよな」

売人「割り勘してみんなで、共有してもいいんじゃねーか?」

「おぉー!その手があったか!!」

男達は、持ってるお金を出し始めた。

(いやっ、、このままいったら…私、みんなのところに戻れない、、)

ルーシェは、涙を流す。

(最後に…サンジときちんと仲直りしたかったのに……ごめんね、サンジ…)

誰にも聞こえない声で、
「さようなら」
ルーシェはそういった。

サ「その売買ちょっと待った」

「はぁ?」

入口のところに立っているのは、サンジだった。

サ「勝手に人の女を、売ってんじゃねーよ」

サンジの怒りは頂点に達してるようだった。

「サ、サンジ…」

ルーシェは、サンジが来てくれたことに嬉しく思いボロボロと泣き始めた。

売人「人の女って、こいつは落ちてたんだ。俺の物なんだよ!」

サ「落ちてただ?…物だ?レディを物扱いしてんじゃねえ!」

サンジは、あっという間に男達を倒すとあとは売人だけになった。

売人は慌てて檻を開けるとルーシェを、担いで洞窟の奥へ走る。

「やめて、離して」

バタバタともがくが…何の抵抗にもならなかった。
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