第8章 後悔
【サマータウン】
ユ「それで?私に話というのは…?」
ナ「今日、ルーシェと会いましたか?」
ユ「ええ、会いましたよ。会いに来てくれました…まぁ、残念なのが仲間がいるからと婚約は断られちゃいましたが…」
ユエは、紅茶を一口のみ続ける。
ユ「来たのは朝方ですけど…それがなにか?ルーシェさんになにか?」
ウ「実は、ルーシェがいなくなっちまって」
───────バリンッ
ユエは、ティーカップを落とす。
ユ「嘘…でしょう??」
サ「嘘なんてつくかよ」
ユ「…おい!今すぐ手配書を出せ!森の中も隅から隅まで捜索を頼む!」
ユエは、召使いにそういうと部屋から出ていった。
ナ「すごかったわね…」
ウ「それだけ、本気ってことだろ?」
サ「……町のやつらにも聞いてみっか」
3人も町の人たちに話を聞くことにした。
サ「あの、このへんでこれくらいの髪の毛で小さな女の子見てませんか?」
町人「見てないなぁ」
サンジは、いつもとは違く…女性ではなく男性ばかりに聞いて歩いた。
ナ「すいませーん!小さな女の子見てませんか~」
ウ「髪の長い子なんですけど〜」
たくさん呼びかけたが、情報はなかなか集まらなかった。
悪人1「今日の売買は、上玉だろ?でも俺らには手が出せねぇよな」
悪人2「ほんとだよ。なんてったって“100億”だもんな~」
悪人1「見に行くだけ行くか」
サ(“100億”?!)
サンジは、男達の会話を聞き逃さなかった。
サ「なぁ、その売買ってどこで行われてんだ」
悪人1「にぃちゃんも興味あるのかい?…あのな、山奥の洞窟の中に売買所があるんだよ」
サンジは、聞くとすぐ走っていってしまった。
ナ「ちょ、ちょっと!サンジくん?!」
ナミの声でさえ、今のサンジには届いていないようだった。
サ(ルーシェちゃん、今すぐ行くから待ってろよ…!!)