第7章 すれ違い
次の日
いつもより早く起きたルーシェは、シャワーを浴びて
Yシャツに茶色いかぼちゃパンツ、黒いリボンを身につけ髪の毛はツインテールにした。
ツインテールは、あと少しで床につきそうなくらいだ。
2人を起こさないようにそっと、
部屋を出ると、甲板でタバコを吸っているサンジとばったりあった。
「あ、サンジ…おはよう…」
サ「あぁ…」
「で、出かけてくるね…」
サ「……」
「あ、昨日のことなんだけど…」
サ「あ、そろそろ朝ごはん作らねーと」
サンジは、避けるように行ってしまった。
ルーシェは、キュッと胸が苦しくなるのを感じながらサマータウンへ向かった。
(お城でいいんだよね?)
お城の前に来ると、門番が二人立っている。
「あ、あの…朝早くすいません……ユエさんとお話したいんですが…」
門番「名前は?」
「ルーシェです」
すると、門番はルーシェを通した。
門番「どうぞ、」
ルーシェはお辞儀をすると、お城に足を踏み入れた。
(お、お城なんて初めてで緊張する…)
気づいたら道に迷っているルーシェ。
方向音痴なのもそうだが、初めて来たところなので何もわからない。誰にもすれ違わない。
「ここ、どこ?ユエさーん」
ユ「呼んだ?」
ひょこっと、ルーシェの前に顔を出したユエ。
「わぁっ//」
ユ「来てくれるなんて嬉しいですよ、ルーシェ」
「あ、あの…」
ユエはルーシェの唇に人差し指を当て、しーっとする。
ユ「続きは、お茶をしながら…ね?」
ルーシェは、こくんと頷くと…
客室に案内された。
白が貴重とされている部屋。
「素敵…」
ユ「でしょう。私のお城は白をメインに作ってますからね。あ、今日のお茶はローズティですよ」
ふかふかしているソファに腰をかけるルーシェ。
ユエはルーシェにティーカップを手渡す。
「ありがとうございます…ゴクッ…おいしい……」
ユ「でしょう?…私と結婚したらこんな生活ができるし、何不自由ない生活できるけど…」
「あ、えっと…その話なんですけど…」
───────ガチャ
ク「邪魔するぜ」
いきなり入ってきたのはクロス。
「く、クロスさん!」
ユ「なんで邪魔しに来たの、」
ク「お前の家にいるって聞いたからな」