第7章 すれ違い
バチバチと火花を散らすふたり。
ユ「まぁいいでしょう。今ここで、2人のどちらかを選んでいただきましょう」
ク「それがいいかもな」
「…えっ」
いきなりのことに予想しておらずテンパってしまったルーシェだったが、自分にケリをつけなきゃいけないと言い聞かせ口を開く。
「わかりました…わ、私は……お2人と婚約はできません」
ク「なんでだよ!」
ユ「理由を教えていただけますか?」
ルーシェは、自分なりに考えたことをゆっくりと話し始めた。
「私には、仲間がいます。仲間と別れて婚約だなんてできません。お二人の気持ちはとても嬉しいです。ですが、ルフィ達は…私の船長たち仲間は……こんな私を助けてくれた、命の恩人なんです…だから、まだ離れたくない…一緒にいたいんです」
ユ「そうでしたか…わかりました」
ク「ってことならしかたねーな」
2人はわかったと、頷き笑顔を見せる。
ユ「私のことをふったのはあなたが初めてですよ、ルーシェ」
ク「俺をふったこと後悔すんなよ」
「すいません…ありがとうございます!」
ルーシェは、二人にお辞儀をするとお城をあとにした。
(次は、サンジのところに行ってっと…)
謎の男「お嬢ちゃん」
「えっ」
謎の男に薬品の染み込んだ布を口に当てられ、ルーシェは意識を失った。