第6章 2人の王子
〜ルーシェside~
私は昨日の雑貨屋さんの前に来ている。
ほんとに来ちゃったけど大丈夫なのかな…
悪いことにならないといいけど……
でも、ほんとにクロスさんは来るのかな、、
あの人イケメンだったし、いろんな人のこと誘ってるんじゃ…
じゃあ、ノコノコと来た私は…ただのバカ?!
ク「ほんとに、来たのか…ルーシェ」
いきなり呼び捨てされたかと思い、振り向くとクロスさん。
「あ、はい…」
ク「フッ、気に入った。俺の城にこいよ」
クロスは、ルーシェの手をとるとお城の方へ向かっていく。
「え?!クロスさん?!」
ク「いいだろ。少し話ししてぇだけだ」
ちょっと歩くとお城についた。
もしかして、クロスさんって…お金持ち?!
ま、ままま…まさかの……
王子様…なの??お城って言ってるし……
「あ、あの!ごめんなさい!!わ、私…お城には行けないです…!あの…カフェでお話なんて…」
ク「そーだよな、悪かった。カフェにでも行くか」
そして、近くのカフェに入る。
よかった…お城に行くのは免れた…。
けど、すごい視線感じるし……
クロスさんてすごいんだなぁ…王子様なんだもんね。
ク「俺の顔に惚れたの?んな、ガン見して」
「ほ、惚れてなんかないですっ//」
いきなり、なにをいいだすのかと思えば~//
クロスさんって、俺様系なんだよなぁ…
ク「ふぅん?…なぁ、お前さ。オレの女になれよ」
「……え?!」
それって、付き合うとか結婚するとか…そーゆー…
いやいや!無理です!
会って間もないのに…!何も知らないし!恋愛感情ないし!
ク「俺と結婚すれば、お金にこまんねーし…幸せになると思うけど?」
「いや、そーじゃなくて…私は好きな人と結婚するって決めてますしっ//」
ク「好きな人いんの?」
好きな人……サンジ?……ううん!違う違う!!
「いないですけど…」
なんで、サンジの名前出てきたの!
ク「なら、いいだろ。俺のこと好きになれよ」
顎をクイッとされる。
その行動に、私の心臓はドキドキと早くなる。
「いや…あ、あの……すいませんっ」
私はカフェから急いで出た。
それからは、夢中で気づいたらサマータウンについていた。
「ハァハァ…」
クロスさん、置いてきちゃったけど…
怒ったりしてないかな……