第6章 2人の王子
「いらなかったら、捨ててね」
サ「いらないわけないだろ!…あ、ルーシェちゃんちょっと待ってて」
今度はサンジが、ダイニングから出ていった。
(どーしたんだろ……そういえば、オムライス食べてくれたのかな…絵書いてたからわかると思ったんだけど…)
しばらくして、サンジが大きなプレゼントらしきものを持ってきた。
(あ、それって…昨日サンジが持ってたやつだ…)
サ「はい、俺からプレゼント。仲間になったお祝い…それと、オムライスのお返し的な?うまかった」
(食べてくれたんだ…)
「ありがとう…サンジ」
ルーシェは、大きなプレゼントを受け取り嬉しそうにしている。
プレゼントを置いて袋を開けると、
中には薄ピンク色のかわいいくまのぬいぐるみが入っていた。
「かわいいっ」
そのくまは、ルーシェが持つには大きくてほとんど自分と同じ大きさのものだった。
ぎゅーっとくまを抱きしめるルーシェ。
サンジは、その姿を愛おしそうな目で見ていた。
「ありがとうっ、サンジ//」
サ「おう、これもありがとうな」
サンジは、パンダの小さなサイズのぬいぐるみにチュッとキスをする。
不覚にも、ルーシェはドキッとしてしまう。
「じゃ、じゃあ…私、約束あるから行くね!!ほんとに、ありがとう//ごちそうさまでした」
ルーシェは、逃げるようにダイニングを出た。
サ(はぁ、可愛すぎんだろ)
部屋にぬいぐるみを置いてから、服を着替え髪の毛はいつものように三つ編みをする。
(さっきのサンジには、ドキドキしたなぁ)
火照る顔を、手で押さえて首を横に降る。
(そろそろ、行かないと…12時には行かないといけないよね)
ルーシェは、昨日のクロスという男のところへ行くようだった。
ベッドの上に座らせてあるクマさんを見ながら、
ルーシェは考え事をしていた。
(この子に名前つけよう…名前どーしようかな……けど、このくまなんか…サンジに似てるし……サンちゃんとか?あ、いいじゃん…サンちゃん)
「フフッ、サンちゃん!いってきます!」
ルーシェは、クマにサンちゃんと名付け…ほっぺにちゅーをしてからスノータウンに行った。