第1章 小さな女の子
△ルーシェside▽
「んんっ…」
目が覚めると、見慣れない天井。
あれ?私……
記憶をたどっても思い出せなかった。
身体を起こすと足元に鹿が寝ていた。
………
「シカ?!!」
な、なんでシカが?!
チョ「ん?起きたか??」
「しゃ、しゃべった~っ!!!」
チョ「みんなのこと、呼んでくるから待ってて」
そして、シカは部屋を出ていく。
しかも…二足歩行で……
「二足歩行出歩いてるっ!!」
驚いたあまり私は布団に潜る。
あれ?シカってしゃべるっけ?二足歩行だっけ?
え…違うよね??
ル「おい、起きたのか?」
恐る恐る起き上がると、
立っていたのは麦わら帽子をかぶった男の人。
ル「よかった起きて」
「えっと…あなたは??」
ル「俺は、ルフィ!海賊王になる男だ!」
…海賊王になる男……
えっ!すごい人じゃ……ま、まさか殺される?!
「え、えっと…あのごめんなさいっ」
ル「なんで謝ってんだぁ?」
ナ「ルフィ!怖がらせてるんじゃないわよ?!…大丈夫?私はナミ。この船の航海士よ」
わぁ、かわいい女の人…スタイルいいし…モデルさんみたい。
「は、はじめまして…ナミさん……ルフィさん」
ナ「かわいいっ!声までかわいいのね!」
ナミさんは私のことをギューッと抱きしめる。
「んにゃ」
ナ「名前、なんていうの?」
「ルーシェ…です」
ナ「名前までかわいいわね〜っ、ふふっ」
こんなに、ベタ褒めされて…私これから殺されるのかな。
ル「みんなのとこ行くか」
「え?」
そういうと、ルフィさんは私を抱っこして外に出る。
外には数人、人がいた。
もちろん…さっきのシカも。
ロ「あら、目が覚めたのね?」
ゾ「ふーん、ちいせーな」
綺麗な女の人と、緑色の髪型の男の人の前に下ろされた私。
「え、えっ…えっと…」
ロ「クスクス。私は、ロビンよ。よろしくね?」
ゾ「俺は、ゾロだ」
か、刀持ってるっ!!切られるっ!!!
「わ、私は…ルーシェです」
ル「そしたら、次行くぞ~」
そういって、ルフィさんに手をひかれ歩く。