第2章 カーズ(ジョジョ)
呆れながら返事を返す。
「はい…、何でしょうか」
「この衣装を買ってきたのだが…、萌に似合うと思うから着てみてはくれないか?」
「……嫌ですよ」
カーズの手に有る衣装は…もう服とは言えない代物だと思う。
いや…カーズ達の服装自体が服とは言えないから何も言えないのだけれども……
主に淡い青色で、綺麗な真珠と思われる物が散りばめられている。
世に言う…風俗の様な衣装だと…思う。
え……、この様な衣装が似合う私って…
「人外だからって…恥ずかしいですよ、いつもは露出してませんし……」
「それに露出狂じゃあ有りません」
「露出狂じゃあ有りません」
「何故、二回言ったのだ?」
「大切な事だからですよ」
人外だとしても恥じらいは存在します。
元々、肌は見せない服装ですし……
カーズ達とは違いますから、そんな服装は嫌ですね。
「別に良いではないか」
「未知の領域に目覚めるかも知れんぞ」
「其れが嫌なのですよ」
溜め息混じりにカーズの持つ衣装を一応貰い受ける。
う~……ん…
近くで見ると、余計に恥ずかしいですね…
しかし…プレゼントなのですし…
捨てるのは少し悪い気がきます……
「有り難う…御座います…」
「貰っておきましょう…」
「着てみたら私に見せるのだよ」