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一番の御姫様(詰め)

第5章 雲雀 恭弥(リボーン)


「せっかく二人で来れたのに、あんなに大勢で遊ぶのは嫌だよ」

「それに群れるのは嫌いだからね」

悲しそうに見詰めてくる萌だったが、少し戸惑いながら海の中に入って行った。

「…恭弥サンがそれで良いのなら、私もそれで構いませんよ」

その我慢する顔が胸を締め付けられて嫌だ、僕が悪い事をしたみたいで嫌だ、我慢させるのが嫌だ。

何でだろう…可笑しいな。

こんな事を思う僕は僕らしく無い。

だけど、それで今日は…今日だけは良いのかな…なんて考えながら溜め息を吐いて萌を抱き上げる。

「あ、あの?」

「あの草食動物と一緒に遊びたいんでしょ?」

「仕方無いから僕も遊んであげるよ、今日だけ特別だよ」

「あっ、ありがとうございますっ」

嬉しそうに微笑む顔が見れたし…まぁ良いや。

海から上がると地面に下ろし、嫌々草食動物の処へ近付いて行く。

「あれ、萌ちゃんと…ヒバリさん?」

「何? 僕が君達と直々に一緒に遊んであげるよ、感謝してよね」

きつく睨み付けながら凄い上から目線で物を言って除ける。

「感じ悪ィな雲雀の奴…」

「まぁまぁ、楽しくやろうぜ」

萌が仲の良い並盛中の女子生徒と六道骸の処の女と一緒に嬉しそうに喋っている。
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