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一番の御姫様(詰め)

第5章 雲雀 恭弥(リボーン)


「そっ、そうなんですか…!」

「勘違いしてしまいました…、スミマセン」

少し頭を下げて困ったかの様にやんわりと微笑む萌の頬に優しく触れる。

「スミマセン…で許すのは嫌だな…、それに僕の好みの水着じゃ無くて他の男の好みの水着を着るなんて…ね?」

「えっ……と…、何をすれば許して下さいますか? 恭弥サン」

悲しそうに瞳を潤ます萌の顔が無性に愛しく感じられて、何だかお仕置きをする気が無くなってしまう。

まぁ、元々そんなに酷いお仕置きはするつもり無いんだけどね。

チュッ…

「……これで許してあげるよ、これで懲りたらこれからはちゃんと僕自身に聞く事だね」

「懲りずにそんな事をして僕にお仕置きされたいなら、また別だけど?」

顔を真っ赤にさせて手で顔を覆い隠す萌が小さな声で僕に囁く。

「うぅ…スミマセン…、大好きです……」

本当に馬鹿正直だね、そこが可愛くて好きなんだけど。

大好きとか言われたら、僕がもっと君に意地悪したくなるのは知ってる筈なんだけどね。

「僕は愛してるよ」

そう言うと、一瞬だけ間抜けな顔をして今度は僕の顔に手を押し当てて来た。

「どうしたの? 萌」
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