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一番の御姫様(詰め)

第4章 火神 大我(黒バス)


「え~っと…」

「ちょっと喉が渇いたから飲み物を買いに…行こうと……デスネ…」

冷汗なのか、ダラダラとあらゆる箇所から溢れでて居る。

その焦り様からすると、飲み物を買いに行く振りをして自分の家へと帰る作戦だったのだろう。

「ふ~ん…、じゃ…私も一緒に同行するよ」

「は!? 別に俺は大丈夫…」

「アレだけ怖がっておいて大丈夫なの?」

「それ…は……」

諦めたのか無言に成り、今にも泣き出しそうな表情でゆっくりと歩き出した。

「ちょっと行ってくるよ」

「幽霊に気を付けろよ~」

ふざけた事を…火神にすがり付かれたら青峰のせいにしてボコろう。

溜め息を吐き、火神を引っ張りながら歩いて行く。

唯一のまともな赤司が居ないから御泊まり会が段々と可笑しく成っていってる気がする…

気のせいだろうか……

「ほら、何時まで引きずられる気?」

「私の気にも成って」

「うぅ…、何で俺が…こんな羽目に……」

「それは私の台詞よ」

渋々と立つ火神を横目に自販の前に来る。

私も飲み物を買っていこうかしら…

財布から小銭を取り出し、飲み物を買う。

「……何をもたついて居るの」

「置いてくよ」

「えっ!? いや、待ってくれよ…!」
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