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一番の御姫様(詰め)

第4章 火神 大我(黒バス)


~姫咲 萌~

「ポポポポ…、ポポポポ……」

「其処でイヤホンを外した女の子は気が付いたんです…」

「耳元で音が聞こえると……!!」

「その女の子は今も行方知れずらしいですよ…」

馬鹿らしい…

こんな子供騙しな話で高校生が怖がるとでもー……

…居た。

そうだ、コイツの存在を忘れていたな。

図体デカい癖に変な部分で怖がりで、大人みたいな容姿で中身が餓鬼のコイツ。

【火神 大我】が。

「何で俺に大声出して言うんだよ…」

「え? そんなに大きな声は出してませんが…」

尻尾が丸まったかの様に怯えて居る火神を嘲笑いながらオチョクル黒子。

「火神っち…、女の子の萌っちでも怯えて無いのに男が怯えるって……」

肩を震わしながら口元を押さえて笑うのを堪えて居るが、もうその格好自体が火神を馬鹿にしている様に見えて成らない。

火神…可哀想に……

冷やかに火神を見詰めて居ると緑間が小さな声で黄瀬の言葉に付け加える。

「だが…萌を普通の女と一緒の扱いにしては成らないのだよ……」

「心外なんだけど…」

「事実を言ったまでなのだよ」

そんなやり取りをしていると、這って逃げ出そうとしている火神とバチリと音がする程に目が合った。
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