第8章 8
「新しい紅茶を買ってきたから、また部屋に来るといい」
そう言いながら不敵な笑みを浮かべるノアはとても魅力的だ
「……あぁ」
そのうちな
少し嬉しそうなリヴァイ
だが、降りた拍子に出たのかノアの胸元に掛けられた指輪のネックレスが苦い感情を沸き起こす
「リヴァイ…、ありがとな」
照れくさそうに笑い直ぐに踵を返すノア
後ろを向く瞬間に指輪がキラリと光った気がした
それが何故か、まだノアは渡さない
そう言われているようで
咄嗟に縁から降り、ノアの手首を掴んだ
リヴァイの予想していなかった行動に驚くノア
「…どうかしたか?」
少し俯くリヴァイの瞳に寂しいのかと思ったノアはゆっくりとリヴァイの手を離し
身長はあまり変わらないが、筋肉がしっかりとついている体に腕を回した
「……なにしてる」
「…抱きしめてるんじゃないか、言わすな」