第7章 7
次に向かったのは最近若者に人気があるという喫茶店
コーヒーと紅茶を専門に扱っているお店らしい
オシャレな外観に落ち着いた雰囲気の店内はノアの嗜好にぴったりだ
「ご注文はお決まりでしょうか?」
コーヒーを、そう言おうとして止める
「人気の紅茶で」
「かしこまりました」
笑顔でお辞儀をし、パタパタと厨房へと向かう店員を横目に店に並んでいるコーヒーや紅茶を物色する
王道のものから珍しいものまで様々な種類が置いてあり
ノアはその中から何種類か気になるものを手にとって会計を済ました
購入したものに囲まれ、椅子に座りながら外を眺めていると
「お待たせいたしました」
綺麗なカップに入ったお茶が運ばれてきた
とても香りが良く、ストレートで入れられているこれはダージリンだろう
柔らかな椅子に座り、紅茶を口にするノアは久しぶりの休みを満喫していた