第7章 7
相変わらず何もない部屋
無駄な物がない分落ち着いている
当たり前のようにソファに座るリヴァイにすぐさま紅茶を持ってくるノアは流石というか
「どうだった?前回の壁外調査は」
そう言うノアの手元には綺麗なカップにコーヒー
「…さあな」
「相変わらず無愛想だな」
「……お前に言われたかねぇな」
「…そうだな」
カップを手に、窓の方へと向かい椅子に腰掛ける
背もたれをひじかけのように使い、外を眺めるノアの目には何が映っているのだろうか
「…何が見えるんだ?」
「…え?」
「……いや、なんでもない」
真っ暗なところをずっと見つめているノア
なにか、他の人とは違うものでも見えているのか
リヴァイはソファから立ち上がり、ゆっくりとノアの元へと歩いていった
「…なんだ?」
ノアの目の前に立つリヴァイ
窓とリヴァイに挟まれているような体制になり
二人の影が重なった