• テキストサイズ

【進撃の巨人】後悔しないため

第6章 6





大きな門をくぐりぬければ、今までに見たことがない景色

遥か彼方まで広がる草原、壁に遮られない空

まるで吸い込まれるような感覚さえした

だが、それを感じられるのはほんの一瞬で

壁外調査だということを思い出すと一気に色が霞んで見える

しばらくは巨人に遭遇することなく進む隊列

他の兵士たちも口を開かず、ただ馬を走らせる


「前方2時の方向!4m級巨人発見!」


アンナの近くにいた先輩兵士が叫ぶ

その声を聞いたとき、全身に緊張が走った


「ノア、ルークお前らがやれ」


前を走る分隊長からの指示

新兵はただ見ているだけとなる

「は!」
「了解」

隊列から外れ巨人に近づく二人

アンカーを射出し、馬から飛び降りるとノアは目を刺し、ルークは片足の腱を切り落とす

一瞬のうちに攻撃した二人を見つめる新兵には驚きの表情が浮かぶ

こんなにすごいんだ…

誰からともなく呟かれた声は新兵全員が思っていることだろう

巨人はバランスを崩し、前のめりに倒れる

その隙を逃さず、高く跳んでいたノアはスピードをつけ、頸を切り落とす

その刹那血しぶきが飛び散り、蒸気が上がった


「このまま進むぞ」


馬に乗って帰ってきた二人に分隊長はそう告げ、目的地まで急いで進む


/ 201ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp