第6章 6
「エルヴィン!どうだった?許しは出た?」
王都に召喚されたエルヴィンについてきたハンジとミケ
会議が終わるまで外で待っていた
「いや、まだかかりそうだ」
「そっかー、エルヴィンこのあとは?」
「なにもない、すぐに帰ってもいいし、ここにいてもいい」
「でも今帰っても夜中だよ?」
気づけば辺りは日が落ちてきて兵舎に戻るまでに真っ暗になってしまうだろう
「じゃあ、今晩は飲みあかそうじゃないか!」
楽しそうにうきうきと心弾むハンジ
「お前は酒に弱いくせに飲むのが好きだな」
「弱いのは仕方ないじゃないか!」
ふんと怒ったふりをするハンジを横目にふっとミケは鼻で笑う
結局帰るのは翌日にした三人は近くで宿を探す
「あの二人を残してきたのは、何か意図があるのか?」
そう問うエルヴィンの頭にはノアとリヴァイが浮かぶ
「あぁ、エルヴィンに言いたいことがあったからね」
「ほう、なにかな」
「…宿が決まってから言うよ」
それからしばらく探し回り、やっと見つけた宿に入り、途中で買った酒をエルヴィンの部屋で開けていた