第6章 6
それから数日後に行われた壁外調査
今までと比べると比較的死人は少なく負傷者もそれほどではない
にもかかわらず王都に呼び出されたエルヴィン
その内容はリヴァイをどうするかとのことだった
「兵士長という肩書きを与え、特別作戦班を作ります
リヴァイには自分で仲間を選び、その中で思う存分に力を出し切ってもらおうと思います」
「…前回の壁外調査では?」
「リヴァイは誰ひとり死人を出していません」
「ほぉ、そうか」
ザックレー総統や他の兵団長、貴族が集まり、調査兵団の今後を会議する
なぜわざわざ会議を開かなければならないのかとも思うが他の兵団や民衆に納得してもらうために必要なことだ
「……地下出身のやつだろう…?」
「あぁ、そんなやつに私らは税を払うんだ」
「本当に人類の力となるのか」
貴族たちがざわつき始める
エルヴィンは心の中で舌打ちをしながらも表情はいつもと変わらず無だ
「…静かに、エルヴィンまだ決断はできん。もう少し待ってもらおう」
「……わかりました」