第4章 4
談話室が見えるところまで来たリヴァイは灯りがついていることに気付き不思議に思う
ミケが最後なら灯りがついているはずがない
だがあれだけ酒くさかったら酔って忘れていたということもあるだろうと納得した
はあ、と深いため息をはき談話室の扉を開く
「……は?」
誰もいないと思っていた談話室に人影が
しかも、数少ない黒髪の人間が机に突っ伏している
「なんでてめぇがいんだよ」
コツコツとノアに近づくリヴァイ
だが眠っているノアはそのことに気づかない
「…風邪ひくだろうが」
リヴァイは来ていた上着をノアに掛け、ミケの言う忘れ物とやらを探し出す
だがそれらしきものはどこにもない
チッ、思わず舌打ちが出る
これなら何を忘れたのか聞けば良かったと少し後悔する
部屋に戻ろうとしたリヴァイだが、ノアをここに置いておくことはできない
リヴァイはグラスに残った酒を飲み干し、ノアを抱きかかえた
男ほどではないがしっかりとついている筋肉はさすが分隊長をやっているだけある
それでも小さいノアの体はリヴァイからしたら軽いものだった
そんなノアを部屋まで運ぶ